2012年 07月 23日 17:19
ponpoccoの「推薦図書コーナー」♪
丹羽氏は、1998年に伊藤忠商事の社長に就任され、99年に約4000億円の不良資産を一括処理しながら翌2000年度の決算で同社における史上最高利益を計上して世間を瞠目させた方です。
200ページに満たない新書でありながら非常に内容の濃い本でおススメ☆
第1章では、「DNAのランプが点灯するまで努力せよ~人は仕事で磨かれる」と。
本の最初で若者に「まずはアリのように、泥にまみれて働け」と喝破します。
それから、「君はアリになれるか。トンボになれるか。そして、人間になれるか」という言葉を紹介します。
会社に入って最初の時期、20代~30代までは、「アリ」のように地を這っていくことが大事。
がむしゃらに進み、失敗を重ねていく中で迎える30代前半、そこから40代前半までは「トンボ」のように複眼的な広い視野で世間を見て勉強する。
会社のリーダーに近づく40代後半~50代にかけては、血の通う、温かい心を持った「人間」を目指せ。と、ゆ~もの。
第2章では、「本は仕事と人生を深くする~人は読書で磨かれる」と。
読書の効用として、まず論理的思考が養われることをあげ、論理的思考が養われれば、自らの言動も論理的にとらえることができるようになる。
さらに、著者によれば、人間には本来「動物の血」が流れており、読書によってこの「動物の血」を抑制することができると主張しています。
これは孔子やにドラッカーにも通じる考え方で、人の「こころ」に深く入り込んでいく考え方です。
第3章では、「己を知り、他人を知り、人間社会を知る―人は人で磨かれる」と。
単に利益を追求せず、国連WFP協会の活動などを通じて、常に社会への貢献というものを主眼としている著者は、「民主主義」と「資本主義」というえてして矛盾しかねない二つのシステムについて次のように明解に述べています。
「民主主義社会における資本主義体制においては、次の三つ、すなわち透明性を高め、情報開示を行い、そして説明責任を果たすという原則が必要でしょう。」
そして本書の最後で、著者は「教養」とゆ~ものについてponpoccoに非常に新鮮な解釈を教えてくれました。
「教養というのは相手の立場に立って物事を考える力があること」と。
「どうしたら教養を身につけることができるか。もちろん読書も大事です。そしてたくさんの人と接し、人間社会で揉まれることです。自分の思い通りにならないことも多々あるでしょう。そんなとき、なぜなんだろうと立ち止まってみる。自分に非はないかと謙虚に省みる。」
「こうした経験を積んでいくことで、相手の立場に立って物事を考えるということが少しづつわかる、つまり少しづつ「教養」がついてくるわけですね。」
2012年7月23日 22:26 papagori55
Ponpocco PhD, 感心するエントリー達だよ。
あなたの教養がつまってるね。
2012年 06月 14日 13:05
2012年6月16日 7:56 papagori55
ラブリー☆ そして、えー話やー(涙)!
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