2014年 05月 06日 11:04
ponpoccoの推薦図書コーナー♪
本棚整理第二回。
ヨーロッパ関係の本。
興味ある方は、ど~ぞ~。
◆『EU統合の政治学』(小野耕二著、青木書店、1995)
ECからEUへと不透明な「統合」像のなかでEUの「歴史的な実験」はどう推移するのかに焦点を置いて書かれた本。
通貨統合をはじめ国家の枠を超える実験のはらむ政治的諸対抗を分析・検討し、その行方を探っています。
◆『ヨーロッパ未来の選択』(ジャック・アタリ著、原書房、1995)
著者のジャック・アタリは、フランスを代表する知識人であり、ミッテラン大統領時代、「灰色の枢機卿」として最高政策の立案に参画した人物。
1989年に日本で行った講演をもとに、壮絶な利害対立が渦巻くヨーロッパのゆくえをまとめた本。
◆『「ヨーロッパ合衆国」の正体』(トム・リード著、新潮社、2005)
著者のトム・リードは、ワシントンポストのジャーナリスト。
自身の欧州滞在経験も踏まえて、EUの台頭を多面的に記載した本。
歴史的革命的な地政学上の大変革・欧州の統合「ヨーロッパ合衆国」が、超大国米国への重大なる挑戦であることを認識できないアメリア人への警告でもあります。
◆『現代ヨーロッパの社会民主主義』(ドナルド・サスーン著、日本経済評論社、1999)
1989年以降の冷戦終了後の時期に、イギリス・イタリア・ギリシャ・スペイン・フランス・ドイツなどの社会民主主義政党がいかに自己改革をとげ、どのような地平に到達したかを分析した論文集。
◆『現代ヨーロッパ社会論』(宮島喬著、人文書院、1998)
移民、地域問題を中心としたヨーロッパ社会論。
民主主義の模索、不況と失業問題、悪化する財政、外国人労働者の増大、地域化・分権化の流れなどさまざまな困難と対立をかかえながら進行するヨーロッパ統合の現状を、多角的に分析
◆『フランスの解体?』(西川長夫著、人文書院、1999)
フランス革命以降に形成された国民国家の諸装置や文明・文化概念は、五月革命や89年以後のヨーロッパ統合=グローバル化の中で、どのような変容を迫られているのか。
ポスト国民国家の時代に向けた大胆な脱構築フランス論。
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